単語帳はたくさん持っているけれど、全部見終わったことがない・・・という経験はないですか?
巷にはいろんな単語帳が出回っていますが、例文が多かったり、長すぎたり身につけるには自分に合っていないと思うものもあります。
そこで、今回は例文がコンパクトで会話表現や熟語も充実している、DUO3.0を使った勉強法をご紹介します。
今回はリスニングに特化したものをプランをご紹介します。
ここでは、DUO3.0とその復習用CD、エビングハウスの忘却曲線を元にした学習計画を作成しました。記事の最後にGoogleスプレッドシートのデータを公開しています。ご気軽にダウンロード、印刷下さい。
目次
STEP 0; DUO3.0と下準備について
DUO3.0、リスニング用のCDを購入します。必要な音源は復習用CDとしました。こちらは英語の読み上げのみで、1時間少しの時間だけで1周することができます。
DUO3.0は560個の例文に最頻の1600単語、1000熟語が収録されています。英検準1級、TOEIC600-780点の方が対象とされています。
英語学習を始めて間もない方が使用されるのは少しハードルが高いと考えますが、中学で習う英文法をマスターされていれば通して読むことができると思います。
リスニングに必要な下準備として、「例文の意味をしっかり頭にいれておく」ということです。
リスニング=音声理解+意味理解
リスニングを鍛えるためには2つの段階がありますが、ここでは音声理解に特化したトレーニングをします。
逆にいえば、文章を目にした段階で意味がすっと入ってくるところまでもっていくことが必要です。
STEP 1; 復習用CDなしで精読と音読
まずは、文章の構造と意味を理解することから始めます。
具体的な方法は、日本語訳をまず読みます。
ここで重要なのは、主語と動詞が何になるのかに注目します。
日本語して自然な訳になっているため、主語がはっきりと記載されていません。
また、同様の理由で主部、述部が文章の最後に来ていることが多いです。
それをまず補います。必要であれば、主語を書き込み、該当する日本語の動詞に下線を引くことをお勧めします。
書き込む主語は日本語でも英語でも構いません。重要なのは何を主語に持ってくるかを意識することです。
続いてまずは自分なりにCDなしで音読してみる。返り読みを避けるため一語ごと、フレーズごとの意味を理解しながらゆっくり読みます。
STEP 2; 復習用CDと一緒に黙読
STEP1で意味理解をしっかりと行い、自分なりのスピードで音読したあとは復習用CDと一緒に黙読します。
音読とは異なり、聞きながら文字を追うトレーニングです。
ここでは、単語の発音のされ方、英語特有の単語ごとのつながりを意識します。
たとえば、弱形やリダクション、リンキング、フラッピングなどがあります。
これらについてはまた説明していきたいと思います。
ここでも、音声を聞いてイメージが浮かぶほどに聞きこみます。
意外と思われるかもしれませんが、リスニングを鍛えるにはSTEP2と4が一番重要と考えています。
オーバーラッピングやシャドーイングでは発声に意識がいくためです。
何度も聞いていると文章を覚えてしまい、リスニングをしているのか、暗記しているのか分からなくなりますが、ここはそれで構いません。
STEP1で身に付けた意味理解と音声を結びつけることを目的としています。
STEP 3; 復習用CDと一緒にオーバーラッピング
STEP2で音声に慣れてきたら、口から出せるように練習します。
やってみると分かりますが、聞きながら文字を読むのと聞きながら口に出すのでは、意外と負荷が違います。
タイミングを合わせて、CD音声と一緒に読めるように音読を繰り返しします。
このトレーニングとSTEP5ではスピーキングのトレーニングにもなります。
オーバーラッピングでタイミングを合わせられると、そのスピードでのリスニングに耐えられるようになります。
STEP 4; スクリプトを見ずに復習用CDのみを流す
ここからは、スクリプトから離れます。STEP2を繰り返し聞いていれば簡単になってくると思います。
ポイントは聞いている単語の次の単語、次のフレーズが頭に浮かぶほどに繰り返します。
細かく言うと、発声なしで音声を聞く場合は2つの段階があります。
- 音声のまま聞く
- 音声を聞きながら意味をイメージする(できれば日本語を介さずに)
2で求められるのは、日本語の意味を思い浮かべることでなく「誰が(何が)どうしているか」を写真やマンガのようにイメージできることです。
STEP 5; スクリプトを見ずに復習用CDをシャドーイング
最後のステップです。ここでは、耳と口をつなげるトレーニングです。
STEP4をクリアできてもSTEP5がスムーズにできないことに気づきます。
この理由は、聞きながら発声(マルチタスク)をしているからです。
二つの機能を同時にしているため負荷がかかるのです。
この対策として、発声を小さくすることです。小声で言えば負担を軽くすることができます。
まとめ
STEP0 | STEP1 | STEP2 | STEP3 | STEP4 | STEP5 | |
構造理解 | ◎ | ○ | ○ | △ | ||
意味理解 | ◎ | ○ | ○ | △ | △ | △ |
音声理解 | △ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | |
発声・発音 | ○-◎ | ◎ | ○ |
各STEPと英文の構造理解と、リスニング(意味理解、音声理解)、発声の関係についてまとめました。
それぞれのステップで得意な分野があることが分かります。そして、前提としてSTEP0がしっかりしていことには、音声と意味がつながりにくいことも分かります。
最後に忘却曲線を元にして作成したSectionごとの学習計画をご用意しました。
Google スプレッドシートのデータはこちら