散歩していたらきれいな花をみかけて、この花は英語で何と言うのだろうと疑問に思うことがありますよね。
季節によって咲く花が移ろうのは日本ならではの美しさです。
英語日記をつけるときや、英会話で会話するときなど季節の花の名前について話せるようになるとより内容が深まります。
今回はあじさいや朝顔を始め、季節の花々を英語で何というか、花にまつわるエピソードとともにまとめてみました。
目次
春の花:桜・ツツジは英語で何?
1.桜:cherry blossom
桜は“cherry blossom”といいます。
桜は日本を代表とする花なので、英語で表現する機会も多いですよね。
ちなみに、しだれ桜は「weeping cherry tree」といいます。
“weeping”は「すすり泣く」「しだれる」という意味があります。
ソメイヨシノが横に枝を広げて力強い印象があるのに対し、しだれ桜は少し陰のある美しさですよね。
“weeping cherry tree” 「すすりなく木」という表現は日本人のイメージに近いものがあるのではないでしょうか。
2.ツツジ:azalea
ツツジは“azalea:アゼリア”といいます。
小さい頃はツツジの花の蜜を吸って遊んだという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、花の蜜は英語で“nectar:ネクター”です。
有名なジュースのネクターはギリシア語由来で『神々の飲み物』という意味があるんだとか。
花の蜜が神々の飲み物と同じ単語なんてなんだか甘美な響きですよね。
ツツジと言えば、以前アメリカに住んでいたときに、春になると友人宅のお庭や公園などで色とりどりのツツジを見かけました。
アメリカの南部ではかなり一般的な花なので、アメリカ人にとってもツツジは身近な花のようです。
馴染みのある花が同じなんて、親近感がわきますよね。
梅雨の花:あじさいは英語で何?
あじさい:hydrangea
あじさいは“hydrangea”といいます。
ギリシア語由来で「hydro」が水、「ange」が器という意味になるので、梅雨の時期に咲くあじさいにふさわしい名前ですね。
あじさいは万葉集にも詠まれている日本固有の花です。
ドイツ人医師であるシーボルトが日本のあじさいをヨーロッパに広め、海外でも『東洋のバラ』として親しまれています。
夏の花:朝顔・ひまわりは英語で何?
1.朝顔 アサガオ:morning glory
朝顔は“morning glory”といいます。
“glory”は「栄光」「美しさ」といった意味があります。
直訳すると、「朝の栄光」といったところですしょうか。
朝に美しく咲く朝顔のイメージにぴったりです。
余談ですが、“morning glory”はスラングでは隠れた意味も持つので興味がある方は調べてみてくださいね。
2.ひまわり:sunflower
ひまわりは“sunflower”といいます。
直訳すると「太陽の花」なので、太陽に向かって咲くひまわりのイメージ通りですね。
ひまわりはアメリカ原産の花で、日本には江戸時代に伝わりました。
海外ではひまわりの種をスナックとして食べるのが一般的で、ナッツに近い味なんだとか。
一度はトライしてみたいですね。
秋の花:コスモス・ススキは英語で何?
1.コスモス:cosmos
コスモス“cosmos”といいます。
一見、日本語と同じように思えますが発音は「コスモス」ではなく、「コズモス」になります。
“cosmos”には「宇宙」という意味もありますが、日本語でも宇宙のことを「コスモ」といいますよね。
日本には明治時代に伝わった比較的最近の花です。
とても身近な花なので、日本固有の花ではないのは驚きですね。
2.ススキ:japanese pampas grass/silver grass
ススキは“japanese pampas grass”もしくは“silver grass”といいます。
花ではないのですが、秋の風物詩であるのでご紹介します。
“pampas”は「大草原」という意味があり、ススキが群生している様子を表しているのでしょう。
“silver grass”の方が、ススキの銀の穂から連想しやすい単語ですね。
冬の花:椿・スイセンは英語で何?
1.椿 ツバキ:camellia
椿は“camellia”といいます。
椿は日本には縄文時代から存在したといわれる日本原産の花です。
300年ほど前にヨーロッパに渡り、有名なオペラ「椿姫」にも用いられています。
椿はアメリカのアラバマ州の州花でもあるんですよ。
日本古来の花である椿が世界中で愛されているのは嬉しいですね。
2.スイセン:narcissus/daffodil
スイセンは“narcissus”もしくは“daffodil”といいます。
ちなみに、“narcissus”はギリシア神話に登場する美少年「ナルキッソス」が語源になっています。
ナルキッソスは水面にうつる自分の姿に見とれて最後にはスイセンに変えられてしまいます。
ナルキッソスの逸話は「ナルシスト:narcissist」の語源にもなっています。
一方、“daffodil”はスイセンの中でも特に「ラッパスイセン」のことを指すようです。