英文法をやって英語が話せるようになるのか。
よく話される話題かと思います。
私は英文法が比較的好きです。しかし、文法警察(grammar police)ほどの知識はありません。
それでも、初心者の方が押さえておかなければならないことは少なくとも言えます。
それは、語順が命ということです。
順番に意味があります。
英語は語順が命
文章の主人公(主語)がどんな状態か、どのようなことをするか。
日本語には「てにをは」があり、ほとんどどの位置に主語が来てもいいし、動詞はほとんどの場合、文章の最後に来ます(SOV系)。
英語では、主語と動詞はほとんどの場合、文の冒頭にあり近くにいます。(SVO)系
日本語: 主語(S; Subject, ) 目的語(O; Object) 動詞(V; Verb)
英語: 主語(S) 動詞(V) 目的語(O)
例えば、
I(S) love(V) apples(O).
私は(S)リンゴが(O)大好きです(V)。
この文章を
I apples love. と順序を入れ替えることはできないのです。
でも、逆に考えてみて下さい。
英語では順序のルールを覚えてしまえば、そこに単語を当てはめるだけとも考えられるのではないでしょうか。
そうなんです、英語の方がシンプルなんです。
これだけを頭に入れて英文を作りましょう。
・意識するべき英語の語順
誰が(主語)、する(動詞)、何を(目的語)
5文型は欧米では教えられてすらいない!?
English Grammar in Useという有名なOxfordの文法書では5文型は書いていません。
語順と文型については欧米では当たり前すぎて教えられていません。
これは、英語に近い言語はそのような語順に従うことが多いためです。
言語の歴史を見るとわかるのですが、長くなるので割愛します。
簡単に言うと、英語とドイツ語やスペイン語、フランス語は比較的似ているけれど、日本語は同じ言語でも遠い遠い関係で、ほぼ他人みたいなもんだということです。
だから、SOV系の日本語はすごく不思議な感じがする。
スターウォーズのヨーダが同じ英語でも倒置をしたOSV系もしくはVS系の英語を話します。
例えば、先ほどの”I love apples.”であれば、
Apples, I love.
みたいな感じになります。これは英語話者でも強調する際に、倒置を行います。
日本語で言うと
大好きなんじゃ・・・リンゴが。
ヨーダが話す言語のことをYodish(ヨーダ語)といいます。
日本好きのジョージ・ルーカスがYodishを作った気持ちが何となくわかります。
ここで言いたいのは、SVO系の言語を使う人がSOV系の言語を知るということはつまり
もう異星人レベル(ヨーダ並み)に意味わからないこと話しているということです。
だから、語順が命なのです。
英語は時・場所よりも対象の人・モノから先に言う
主語と(助動詞)と動詞を先に言うのは、大事と考えているからです。
どの人物や物が力を及ぼしているか、そこからお話が始まります。
I bought a cup of coffee in the station yesterday. (人、動作、対象、場所、時間)
昨日、駅でコーヒーを買いました。(時間、場所、(主語略)、対象、動作)
涙が出るくらい完全に逆ですね。
なので、ある程度英語が読めるようになったり、書けるようになったら日本語に訳さない方が混乱しなくてすみます。
まとめ
何度も言いますが、英語で最も重要な文法事項は語順です。
音読や英作文でアウトプットするときには必ず語順を意識しましょう。
そして、常に「誰が、する、何を」を意識して英文を作るようにしましょう。
そのあとに、詳しく伝えるための場所、時の順で話されます。
では、また。